お子さまが痰が絡んだような咳をする疾患
気管支炎
ウイルスなどによって気管支が炎症を起こす状態です。
初期は「コンコン」と乾いた咳が出てきますが、だんだん「ゴホンゴホン」と痰を伴ったような咳へと変わります。
子どもは大人よりも気管支が狭いため、気管支炎にかかると咳が出やすくなります。
肺炎
発症すると咳だけでなく、発熱や呼吸困難といった症状を伴うこともある疾患です。
しかし現れる症状は、発症原因のウイルスや細菌によって異なります。
受診のタイミングが遅れると、入院が必要になる可能性があります。
安易な咳止めの使用はご注意ください
咳は、異物や痰を身体の外へ追い出す防衛反応です。
そのためドラッグストアなどで販売されている咳止め薬などを自己判断で使うのは、あまりお勧めできません。
まずは原因をはっきりさせ、適切なお薬を使った方が、早く体調が良くなります。
また何かしらの疾患が隠れている恐れもあるため、できるだけ医療機関で診断を受けてから、お薬を飲むようにしましょう。
咳の治療
ウイルスによって咳が出ている場合は、抗生物質を処方しても効きません。
そのため、去痰(きょたん)薬、鎮咳(ちんがい)薬、抗アレルギー薬、気管支拡張薬などで症状を落ち着かせる対症療法を行います。
細菌感染によって咳が出ている時や、二次感染を起こす危険性が高い場合は、抗生物質を処方することもあります。