赤ちゃんの肌トラブルを正しく理解しましょう
乳幼児の肌はデリケートで、湿疹やあせもなどの肌トラブルが起こることがあります。本項目では、アレルギーによる湿疹とあせもの違いについて解説します。
さらに、見分け方や注意点についてもご紹介しますので、赤ちゃんの肌トラブルを正しく理解し、適切なケアを行いましょう。
アレルギーによる湿疹とは?
アレルギーによる湿疹は、アレルギー反応によって引き起こされる肌トラブルです。異物や刺激物に対して過敏な免疫反応が起こり、湿疹やかゆみが現れます。
主な原因は食物アレルギーやアレルギー性接触皮膚炎などが挙げられます。
湿疹は赤く腫れた部分が広がり、かゆみが強い特徴があります。
あせもとは?
あせもは、汗が詰まってしまい、毛穴が詰まってしまうことで起こる肌トラブルです。特に暑い季節や湿度の高い環境で多く見られます。
主な原因は過剰な汗や摩擦などです。あせもは赤く発疹が現れ、かゆみや痛みを伴うことがあります。
通常、首や脇、股など、皮膚が摩擦しやすい部分に多く現れます。
見分け方と注意点
アレルギーによる湿疹と「あせも」とでは、全く違う炎症のメカニズムなので見た目もハッキリと違います。
一般的に汗疹は汗が出てくる管(汗管)が詰まって炎症が起こるので、輪郭のハッキリした細かい赤いぶつぶつがたくさん出来ます。アレルギー性の湿疹よりも、かゆみは弱いですが、炎症が強いので治るときには小さなかさぶたがたくさんできます。
汗をかいた後に首の下や脇の下が赤くカブレるのは、厳密に言うと汗疹ではなくて「汗かぶれ」で、実は別の病気になります。汗かぶれは汗によって皮膚のバリアが洗い流されて無防備になったところに、汗と汗に引き寄せられた汚れが一緒になって、皮膚に染み込んで炎症が起こるので、「汗かぶれ」はアレルギー性皮膚炎の合併症とも言えますので完全に分けることは出来ません。
皮膚カンジダ症を「あせも」や「汗かぶれ」と誤診してステロイド剤を塗ると悪化するので、専門医の診察を受けることが重要です。また、両者が同時に現れることもあるため、赤ちゃんの状態や症状の変化に注意しましょう。
まとめ
アレルギーによる湿疹とあせもは、異なる肌トラブルであり、それぞれの特徴や見分け方があります。
正しい診断と適切なケアを行うために、専門医の診察を受けることが重要です。
当院は小児アレルギー科を得意としたクリニックです。
専門的な知見から、一人ひとりに合わせた治療を提案いたします。
お気軽にご相談ください。